(3)自然力

稲の比較写真
近年、毎年のように風水害を被りますが、自然農法によれば被害が少なくなります。自然農法では根毛が有肥のものよりもずっと多くて長く、根張りが強いためです。風水害に遭っても強靱で、倒伏も少なく、倒れても直ぐに起き上がります。

本来作物は、 害虫が発生しても作物自体が健全であればそれを死滅させる力があります。しかし、肥料のため脆弱となっているため、害虫に負けてしまい、人為肥料を吸収すると意外にも非常に弱くなります。そのため、弱くなった根を見ても分かる通り、有肥の方は風水害にあった時に倒れたままとなり、大きな被害を被ります。

深奥な自然界の摂理を尊重せず、安易に人為的な農薬・肥料を施すことは、反自然的な行為です。土が本来十分に備えているはずの尊い自然力、農作物の生長に必要なせっかくの力が損なわれてしまいます。

自然力は、太陽(火)、水、大地(土)の3つの力が融合することによって生まれます。万物の生命力の根源でもあり、この力によって万有は生成化育されています。